2010-04-22

【政治】米メディアの酷評に同感84.7% - 普天間問題に埋没した最大の失点

今回はちょっと長くなるかもです。
21日付け日本経済新聞電子版が”米政府が公言しない鳩山首相への「本音」”というコラムを掲載しています。会員専用記事なので数行しか読めませんが、読者アンケートの結果の一部が掲載されています。

それによると、二者択一で、「支持する」が11.4%、「支持しない」が88.2%。
また、ワシントン・ポスト紙のルーピー記事・・・とは書いてませんが(笑)、米メディアの酷評ぶりに「同感だ」とした人が84.7%、「同意できない」は15.3%でした。

「同感だ」を選択した人のコメント中に、『「trust me」とまで言って結果を出せないのだから当然の評価です。でもそんな代表を選んだのは我々。』というのがありました。
これ読んでソコまで来てるのに出てこない言葉があったのでググっていたらヒットしました。この言葉ですね。
  • 一国の国民は、その国の国民のレベル以上の政治家を選べない
ヒットした中にあった「ランチタイムのブログ」さん。
  • 今回の訪米では、普天間よりもイラン問題が、日本国最大の失点
  • 中東における日本外交のカード、そして石油権益での日本が持っていた唯一の外交カードを失った。
「バナナ共和国の不思議なハト(仮題)」と題して2回記事を書いてます。
その1からの抜粋)
さて、10分間の食事中の非公式会談で、鳩山が何をやったのかというと、普天間問題を進展させる事が出来ず、オバマ大統領からは、なんら言質を与えられませんでした。それどころか、イランの核問題で大統領は、鳩山首相から『国際社会による追加的措置もやむを得ない』との言葉を引き出したんですよ。



日本の首相がイランに対しての「国際社会による追加的措置もやむを得ない」と発言したんですよ( ̄□ ̄;)!!!

田中角栄以降積み重ねてきた資源外交、中東外交の成果を台無しにしてしまった瞬間

普天間と言う小さな基地移設に過ぎない問題に良い答を得るためだけに、イラン一国を売り渡した感じですね。鳩山には事の重大性が解らないんだろうな。
その2からの抜粋)
その上、日本は今年、安保理の議長国だから、日本の仕切りでイランの制裁を決議しなきゃいけません。今まで苦労してイランからの原油を一番多く確保してきたのに、、、これでイラン原油の日本の分は…。

さてこれだけのパフォーマンスをやってくれました。鳩山首相に対して日本国のマスコミは紙面で『首相「日本は存在感示せた」核サミット』の見出しには、近年稀に見る脱力感というか、疲れてしまいました。

この新聞報道(注:WPのことです)に対して平野官房長官が「…非礼である…」とコメントしましたが、「事実無根だ」とか「誤解がある」とかでなく「非礼である」…語るに落ちた?と思いました。

政治家だけに責任転換することは簡単ですが、我々も政治家の資質や能力を嘆く前に、どれだけ政治家と向き合い、本物を見極める目を養えるかが問われているのだと思いませんか?選出される政治家のレベルも国民の意識次第で如何様にも変える事が出来るということを、心しておかなければなりません。
イラン問題に関する鳩山首相の言質に関する日本での報道は4、5行程度で、普天間問題の中に完全に埋没していますよね。
「普天間と言う小さな基地移設に過ぎない問題」という書き方は、関係する住民にとってはカチンとくるかも知れませんが、国益という観点からみればこういう位置づけになるでしょうね。

プレジデントロイターに堀田佳男さんという方のコラムがありました。

アメリカにとって普天間は「瑣末な問題」- 2009-12-18
オバマ大統領が憂慮している世界の安全保障問題を100とすると、アフガニスタン、イラク、パキスタン、イランといった中東諸国の対応に約80が取られる。イスラエルと北朝鮮に15、残りの数パーセントに普天間が入るという構図である。

「最大級の敗者」鳩山に問われる普天間の落し前 - 2010-4-16
オバマ大統領が今回主導した核兵器廃絶の動きと核兵器・燃料を国際テロリストの手に渡さない協調体制を構築する方が、普天間問題より何倍も重要であり困難である。

核安全保障サミットは、本来ならば被ばく国の日本がリーダーシップを執ってもよかった。けれども、今の鳩山首相はそれどころではない。日本は平地を歩いているのに自らつまずき、よろけて横を歩くアメリカに寄りかかっている。東アジアの安全保障問題を国内で真剣に議論できない政治家が、普天間問題を収拾できるだろうか。
日本の石油事情についてのデータをいくつか拾ってみましたが、そうとう長くなってしまったので(汗)別に投稿します。

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