2010-05-20

【口蹄疫】19日会見、赤松口蹄大臣の真骨頂ですね。こういう軽い感覚の人に権力持たせたら怖ひ

赤松農林水産大臣臨時記者会見概要(農水省・抜粋)
平成22年5月19日(水曜日)14時55分~16時06分 於:本省会見室
記者
10キロ圏内のワクチン接種、早ければ、いつぐらいから始まるのですか。

大臣
だから、今日からでも始まります

記者
今日から始めるのですか。

大臣
うん、早ければ。もう、だって薬品の用意してますし、具体的には、昨日から、そういう案を持って、そういうふうになると思うのでということを話してありますので、体制が整い次第、現地ではやってもらいます。

記者
川南町以外の3つの町は、同意は取れたのですか。

大臣
もちろん、取れてます。みんな、昨日、最初の日に、一昨日か昨日だと思いますが、全部、副大臣が、全部回って、昨日だね、だから、昨日の昼間に、えびのを除いては全部回ってきているのです。今日、午前中に、えびのは行っているのです。そこで、各町、町長さん、市長さん、それから農業団体、こういうところのところは、「みんなそういう意見です」と、「合意が取れています」ということで、言っていますから

記者
その点に関して確認なんですけれども、ワクチンは、首長さんだとか、組合長さんだけじゃなくて、ヒアリングベースでは、全ての農家が同意しているというふうに認識していられる。

大臣
全ての農家という言い方は、現実問題として聞けるわけないじゃないですか。だから、農家ということは、農家の代表者の、例えば、農協の組合長とか、そういう意味ですよ。

記者
組合長さんから、組合の農家は全て同意しているというふうにお聞きになっているのか、それとも、組合長さんは同意しているということなのか。

大臣
そんな細かいことは分からない、それは。だって、僕が聞いているわけじゃないもの、直接。現地で、現地の対策本部が、組合長を通じて、そういうふうにやって欲しいという確認してますというのだから、それは、お前、個々に聞いたのかとか、何とかとか、そういうレベルの話じゃないでしょう、それは。

記者
いや、だって、これ、仮に、1軒でも反対するところが出たら、ちょっと問題になりませんか。

大臣
だって、ワクチンは打てるのだから、強制的に。

記者
いや、そのあとの殺処分ですけれども。

大臣
だから、打てること自体は、そのままいいじゃないの、別に、いいでしょう。

記者
いや、ですから、何か反対しているとかじゃなくて、ワクチンを打つところまでできるのは理解していますけれども、その後の、殺処分というのは、必ずしも法的根拠があるわけではないわけですよね。

大臣
ないとも言えないのだわ。僕は、前から言っているけれど、例えば、全体に、もう、そういうのが出ていると、事実上、もう、ここは患畜の疑いありというふうに判断すれば、それと同じように見なしてやっていいということになっているのですから。
ただ、これが、こんなところにあって、そう言って、言えるかどうか、それは別ですよ。ただ、今回の川南の場合は、もう、ほとんど、事実上、頭数で言っても7割方は、そういうふうになっているのですし、8割方なっているわけですから。

記者
ですから、そこは、ないともいえないわけじゃないという、あいまいな説明ではなくて、これが、完璧に進まないと効果がないわけですから。大臣は、どういう法律の解釈をして、これが100パーセント達成できるだろうと思っているのですか。

大臣
いや、だから、家畜伝染病予防法では、そういうワクチンの接種は、その判断でできるとなっているわけですから、ね。だから、それはもう、自動的にやるのですよ、この地域は必要だという、私が判断して、やれるわけです。
ただ、ワクチンを接種した牛や豚を、現実に、菌を入れるわけですから、抗体作るために。食べられますかということになれば、食べられないので、それは殺処分すると、それは、殺処分を前提にして、それは、ワクチンを打つということと同じじゃないですか。しかも、現実問題として、そういう場合、獣医さんが行って、素人が行ってやるわけじゃないですから、ちゃんとした資格を持った獣医さんが行ってやるわけですから、いや、私は、どうしても困るとか、嫌だとかいうことが、あったら別ですけれど、今のところ、そんなこと聞いてませんから。それよりも、じゃあ、そういう、より確実にするために、法律体系を変えて、何とかして、みたいなことで、例えば、これから、どんな早くたって4日、5日遅れますから、そういうふうにしろというご意見なら、そういう意見もあってもいいと思いますけれども、僕は、それでは間に合わないと。それだったら、とにかく、この際は、そういう判断でできるということであれば、私はやった方がいいということで、今日、対策本部にかけて、皆さんの了解得て、みんなが駄目だと言えば、別ですけれど、まあ、それぞれが早くやることが重要なんだという結論を得て、やらせていただきたいということで、決めていただいたということです。

現状認識がなってないというか、現場の苦労なんて知らないんでしょうね。
それに、権力があるんだからやってかまわないでしょってな軽い感覚が怖ひ。

政治闘争、権力争いをやってる場合じゃないけど、少なくともこの大臣は防疫対策上の障壁にしかならないと思ふ。





以下、宮崎県知事のブログ(全頭殺処分2010-05-20)から抜粋
 国の方針として、移動制限区域内のワクチン接種(結果全頭殺処分)実施が発表された。しかし、このことはずっと言わせて頂いて来たが、ワクチン接種は、対象農家や関係農家等への十分な生活支援・経営支援・再生支援がセットでないと地元の了解はとても得られない。対象農家を始め、地元の理解と協力が得られなければ、ワクチン接種など出来ない。

(中略)

 地元は別に地域エゴを主張している訳でもなく、蔓延防止に抵抗・非協力ということでも決していない。これ以上の拡大を止め、一日も早く終息することは関係者全員の共通の切実な願い・思いである。その為に、関係者は全力で取り組んできた。県として出来うる対策・措置は講ずるし、これまでもそうして来た。

 ただ、ワクチン接種による結果全頭殺処分となると、疑似患畜は勿論、健康な牛や豚も殺処分対象となる。農家の方々の無念や悲しみや落胆を思えば、そうそう簡単にやれるものではないということである。大変な覚悟が必要になる。その事を国にはご認識頂きたい。

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