もともと来日目的がはっきりしない。
中井拉致問題担当相は
「(金元工作員が)一生に1度しか国外に出れないから旅行がしたい」
と話したことも理由の一つにあげている。
をいをい!
なんじゃそりゃ!
それやこれや批判くすぶるなかで、元拉致被害者家族会の蓮池徹副代表ですら次のような意見を述べている。
「しょせん23年前の人ですから。超法規的措置を取ってまで来日する意味があるのかどうか。韓国政府と日本政府の、ある一部の人の利害関係が一致したパフォーマンスだと思います」
菅直人首相が就任3日目にして拉致被害者家族と面会した。拉致問題に積極的に取り組んだ安倍晋三元首相の就任4日目を上回る素早い動きだが、背景には首相が平成元年に拉致事件の実行犯、辛光洙(シン・ガンス)元死刑囚の釈放嘆願書に署名した過去がある。夏の参院選を前に、拉致問題に関する「負のイメージ」を払拭(ふつしよく)したかったとみられるが、首相の北朝鮮問題への対処方針はまだ示されておらず、不透明なままだ。(酒井充)
「それを出しちゃダメ」
面会では、参考資料として月刊誌を手渡そうとした家族会の増元照明事務局長を、同席した中井洽(ひろし)拉致問題担当相がさえぎった。月刊誌には、安倍内閣で首相政務秘書官を務めた井上義行氏が小泉政権下で携わった北朝鮮との「極秘交渉」の手記が載っていた。
面会後、中井氏は記者団に「井上君がしゃべるのは国家公務員法違反だ」と息巻いた。中井氏としては井上氏の例を引き合いに家族会から具体的な注文が出るのを避けたかったようだ。
中井氏はわずか14分間で終了した面会で首相が「役人が書いた文章」を読み上げたことを明かした。
「普通の文書だから、
ぼくらそんなの、真剣に聞いていない。
へへへへ」
菅内閣の真剣さが疑われるような場面だ。
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